今日はもっとディープにアーチーズを攻めようと、日の出とともに入園。まずはコートハウス・タワーズ(Courthouse Towers)と呼ばれる巨岩群、スリーゴシップス(Three Gosships)、シープロック(Sheep Rock)、オルガン(The Organ)、バベルの塔(Tower of Babel)などを鑑賞する。静かで印象的な光景だ。

スリー・ゴシップス

シープ・ロック
一通り見たら、次にウィンドウ・セクションに足を延ばしてみる。が、朝方は逆光になるものが多く、トゥレットアーチ(Turret Arch)ぐらいしか見映えがしない。がっかりだが、午後に出直すしかないだろう。

トゥレット・アーチ
気を取り直して北上。谷を下って坂を登り、ファイリー・ファーニスを通過して終点の駐車場に停車。まだ人もまばらな中、人気のデビルス・ガーデン(Devils Garden)に歩き始めた。
途中の分岐をひとまず無視して歩いていくと、20分ほどで有名なランドスケープ・アーチ(Landscape Arch)が現れた。長さ89m、実に細いアーチで今にも折れそうだが、自然の造形には恐れ入る。まだ誰もいなかったので、ここでじっくりと見物させていただいた。

ランドスケープ・アーチ
さらに奥へと歩を進めると、右手にウォール・アーチ(Wall Arch)が見える。この辺りは両側が迫り、何とも狭苦しい空間だ。ここを越えると分岐となったので寄り道。パーティション・アーチ(Partition Arch)とナバホ・アーチ(Navajo Arch)を見にいく。どちらもそんなに凄くはないが、まぁこんなものだろう。

ウォール・アーチ

パーティション・アーチ

ナバホ・アーチ
元に戻って続きをゆくと、まもなく岩盤の上を歩くようになり、フィン(Fin)という板状の岩壁群が見えるようになり、そして左手には不意にダブル・オー・アーチ(Double O Arch)が登場。最初はちょっとわかりにくいが、確かに上下2つのアーチが見える。せっかくなので下のアーチをくぐり、日陰で休みを取った。

フィンの眺め

ダブル・オー・アーチ

ダーク・エンジェル
しばらく佇んでいると人が増えてきたので、退散して最奥のダーク・エンジェル(Dark Angel)へ。何てことはない岩だが、もうだいぶ暑くなってきたので、一周したら帰途につくことにした。
ここから元の道を引き返しても良かったが、どうせなら違う道を行こうと、プリミティブ・ループ(Primitive Loop)という難度の高いコースを歩くことにする。こちらはぐっと人気が少なく静かだ。まもなくプライベート・アーチ(Private Arch)への分岐となったので、またも寄り道して行ってみるが、ここもそれほど大したことはない。暑い中歩いただけに、少々残念であった。
その後も、岩盤の上などを歩きながら、快調に進んでいく。どこが難度が高いのだろうと思ったら、一箇所だけ、ちょっと足場の悪い場所があった。それでも、中学生ぐらいの団体がゾロゾロと歩いていたので、歩き慣れた人なら問題ないだろう。
こうして本コースに戻ったら、先ほど飛ばした分岐のルートを訪れてみる。パインツリー・アーチ(Pine Tree Arch)、トンネル・アーチ(Tunnel Arch)と見られるが、これだけ立て続けにアーチを見ると、もう消化不良だ。暑さで参ってきたので、後はそそくさと駐車場へ戻っていった。

パインツリー・アーチ

トンネル・アーチ
それでも、ここまで来たらもっとアーチを見ておきたいので、まずは帰路に、車道から見られるスカイライン・アーチ(Skyline Arch)を見物。次いで分岐の先に車を置いて、サンドドゥーン・アーチ(Sand Dune Arch)を見にいった。

スカイライン・アーチ
トレイルは短いもので、すぐに狭い岩の中を歩くようになる。涼しいなと思いながら歩いていると、まもなくアーチが登場。拍子抜けするほどあっさりだ。しっかり見届けたら戻るが、このまま帰ってしまうのももったいないので、さらに先にあるブロークン・アーチ(Broken Arch)まで歩くことにした。

サンドドゥーン・アーチ
この辺りは遮るものがなく、しかも昼間となっていたので、もう灼熱地獄のようだ。おそらく40℃近くあるのだろう、歩いているだけで倒れそうである。やっとの思いでアーチの下まで歩き小休止。やはり日陰は涼しい…英気を養ったら道なりに歩いていくが、途中で右手に延びる道を発見。興味本位で歩いていくと、地図には載っていない、名無しのアーチが忽然と姿を見せた。これは得した気分だ。

ブロークン・アーチ

名無しのアーチ
ここから少々でキャンプ場に着いたので、少しうろついたら、車の置き場まで歩いて戻る。もう暑くて参ったが、これで前半は終了。いったんモアブの宿に戻り、しばらく涼むのであった。
夕方になったところで活動を再開し、再び公園内に戻っていく。数々の奇岩を見送りながら、まず目指したのはウィンドウ・セクション。北の窓(North Window)と、南の窓(South Window)が、場所によってはメガネ(The Spectacles)に見えて面白い。裏側に回りこんで歩き、元に戻ったら、今度はダブル・アーチ(Double Arch)を間近に眺める。ここも有名だが、想像していたよりも大きくて驚いた。

メガネのような窓

ダブル・アーチ
次は少し戻り、バランス・ロックを鑑賞する。これも有名なのだが、思いのほか大きいし、真下から見ると違った表情が見られて面白い。いつ崩れてもおかしくない岩だが、いつまでも残って欲しいものである。
さて、これで明日のファイリー・ファーニス以外は、一般車で見に行ける見所は全て見たが、今日はいまだ雲のない絶好の天気なので、昨日訪れたデリケート・アーチを再訪することにした。土曜日とあって昨日以上の混雑が予想されるが、やはりもう一度見ておきたいという気持ちが強かったのである。

デリケート・アーチを見上げる

バランス・ロック
車を置いたらさっそく歩き始め、岩盤登りをいとも簡単にクリア。その先で、本来なら左手に進むのを、今回はあえて右に入っていくことにした。これは正規のルートではないが、昨日の「下見」で、地形的に考えて、ここからアーチの下側に入っていけるとわかったからだ。
道なき道を歩いていくと、すぐにアーチの下側に出た。間近に見上げるデリケート・アーチというのも乙なものだが、アーチ周りはいかんせん人が多く、なかなかシャッターチャンスが訪れない。困ったものだ。
ほどほどで切り上げてアーチへと登り、下をくぐって観覧席へと歩いていく。ここでもやはり「人なし撮影派」と「記念撮影派」が見事に分かれており、記念撮影派がなかなか途切れないものだから、その度に「人なし撮影派」はため息を漏らしたり、呆れたりしている。中にはアーチの下でしばらくゴロリと寝る人もいて、レンジャーに注意されていた。もっと周りに対して配慮してほしいものだが、無茶な注文だろうか。
それでも、日暮れ間際になってようやく記念撮影の人の波が途切れるようになり、わずかな隙をついて写真を撮ることができた。やはり夕焼け色に染まるアーチは美しく、これだけでも再挑戦した甲斐はあった。

デリケート・アーチを間近に望む

夕焼けのデリケート・アーチ