落胆してキャンプ場に戻ると、午後の部は3時からなので、それまでは自由時間になった。と言っても、特にやることはないので、ひたすらのんびり過ごす(備え付けのプールに入ってみたが、あまりに冷たくて、長く入ってはいられない)。今度こそゾウの大群を目撃したいが、はたして…
やがて時間になったので、川沿いの集合場所に集まり、指定されたボートに乗り込む。先ほどはサファリカーだったが、今度はボートサファリ。チョベ川沿いを遊覧し、動物たちを観察するらしい。これまでボートを使ったサファリはしていないが、どの程度見られるものなのか、少々不安を抱えながらのスタートになった。
すると、走り出してまもなく、ボートは草むらに近づき始めた。良く見るとカバがいるが、近づき過ぎたせいか、ずるずると後退していく。草の丈が高いだけに、あまり見えないのが残念である。

草むらに潜むカバ
近くには、他にワニやオオトカゲ、野鳥などがいるが、どれも大人しくしているばかりで、今ひとつ迫力がない…ここで随分と時間をかけているが、今回見たいのは、何と言ってもゾウの群れであり、こんな雑魚ではない! ここで時間を要するぐらいなら、早く奥へと進んで欲しいものだ。

ワニ
しかし、ここを抜けてもしばらく動物の姿は見えず、早くも不安な展開になってきた。まさか、このまま収穫もなく終わるとは思わないが、本当に大丈夫だろうか。
と、ここで眼前に黒い点が見えるようになった。何かが川原を動いているようだが…おぉ、ゾウではないか。それも数頭が一緒になって、のんびり草を食んでいる(あまり大きくはないようだ)。やがて近づくと、ゾウたちは次第に遠ざかってしまったが、とりあえず最低限の目標を達し、一安心だ。

ようやくゾウの群れが登場

草を食みながら歩いてくる
続いて、その先ではカバを発見。珍しく陸の上を歩いており、なかなかの迫力である。近づくと、恐れをなして川に飛び込んでしまったが、あんなのに襲われたら一たまりもないだろう。ビッグファイブに次いで恐ろしいと言われるだけのことはある。

水に逃げるカバ
すると、さらに上流ではゾウの大群が現れ、川原で水飲みをしているのが見える。これはチャンスと、ボートが走り出したのもつかの間、右手にカバの群れが見えたので、急遽そちらに寄り道となった。間近に迫ると、でかいのが1頭、やけに高い位置にいるが、これはいったい…ウブな私には、何が起きているのかわからないが、何か見てはいけないものを見ているようであった。

カバの群れに迫る

何をしているのだろう…
しかし、こちらを観察している間に、気がつけばゾウの群れが退散しているではないか! これはもったいないことを…ボートは遅れて川原に迫るが、既に彼らの跡はなく、寂しい状況であった。
ところが、ここでゾウが歩いてくるのが見えた。先陣を切って現れた小ゾウはルンルン気分で、「待ってました~」と言わんばかりに水を飲み始める。そして、後ろからは続々とゾウが現れ、たちまち9頭が横になって、喉の渇きを癒していく。我々の船が目の前にいるにもかかわらず、全くお構いなしだ。

ゾウの群れがやって来た

夢中で飲んでいる
ゾウたちは口をあんぐり開けて、器用に水を飲んでいるが、その姿は実にユーモラスだ。水浴びも始めたので、次第に汚らしく見えてくるが、本当に人間のことは気にしていない。恐れることもなく、ただただ夢中で水を飲んでくれたので、その様子をじっくり鑑賞することができた。

バッファローの群れ

近過ぎて怖い…
やがてゾウたちも満足したのか、川原から去っていったので、我々もさらに上流へと移動。しばらくでバッファローの群れが遠望できるようになり、迫力ある展開だが、そろそろ引き返さないといけないらしい。確かに、もう2時間も経過しているので、止むを得ないところだ。
ボートはまもなく引き返していくが、しばらくでゾウが川のすぐ近くにいるので、ここは思いきって接近。あまりに近過ぎて怖いほどだが、下から見上げるゾウは迫力満点であった。
しかし、そんなことをしているうちに夕焼けが迫り、結局、途中で陽が落ちてしまった。最後はご愛嬌としても、後半になって盛り返すことができ、どうにか溜飲を下げることができた。
こうしてチョベの観光を終えたら、翌日は移動日となり、快適なトラックで疾走していく。途中、目の前をゾウが横断していって驚いた(ジンバブエ側は国立公園になっているので、動物たちにとっては普通のことなのだろう…)が、車はナタ(Nata)経由でマウン(Maun)に到着。街中で買い出しを済ませたら、郊外のSitatunga Campに移るが、ここはオーバーランド・トラックツアーの集積地になっているらしく、ツアー客でごった返していて、かなりの賑わいであった。