今日でツアーも中日を迎えたが、朝食を終えたらさっそく出立し、南下を始める。逃げ惑うダチョウ(Ostrich)やイボイノシシ(Wart Hog)を見ながら進むと、1時間あまりでボゴリア湖(Lake Bogoria)に到着。早くも陽が焼けるほどに暑くて閉口するが、ここはフラミンゴの生息地で、湖岸近くには間欠泉も沸いている。とりあえずは近づいてみることにしよう。

ダチョウ

イボイノシシが逃げていく
ところが、間欠泉のすぐ隣りまで歩くと、そこから先は立ち入り禁止になっていて、湖に近づくことができない。これでは、せっかくフラミンゴが遠望できても、距離があり過ぎて良く見えない…周囲の景観は悪くないものの、どうにも物足りない展開だ。おまけに、もう暑くて長居はできず、皆すごすごと戻っていった。

ボゴリアの間欠泉

ボゴリア湖
こうして、ここはあっさりと見て回り、再び南下を開始。まもなく丘に上がり、ナクル(Nakuru)に向けて走っていく。道中ではアフリカの素朴な生活が垣間見られるが、子供たちは妙に明るくて可愛らしい。これがアフリカ人の天性なのだろうか…外国人だとわかっても屈託なく、陽気に振舞っている(中にはおどけて踊る者もいる)。ツアーだと通り過ぎるばかりになってしまうが、本当はこういうところに自ら入っていって、現地の生活に溶け込むのもまた良いのだろう。
ともあれ、その後も順調に走り続けて、昼頃には手前のンジョロ(Njoro)に到達。車はケナナ牧場(Kenana Farm)にあるKembu Campsiteに入り、ここでテントを設営するとともに、昼食を食らうことになった。
今日はこの後、ナクル湖でサファリをする予定なので、涼しくなるまでしばし休憩し、3時前に出発。途中、ナクルで若干の買い出しを済ませたら、いよいよ国立公園に入っていった。
ゲートを越えて左折し、森の中を進むと、いきなりウォーターバックがお出迎え。シマウマ(Common Zebra)ものどかに草を食んでいて、さすがは国立公園だ。ところが、引き返してきた人たちに聞いたところ、この先には動物がいないというので、我々も反転。ゲートの方に戻ってやり直しとなった。

ウォーターバックがお出迎え

草を食むシマウマ
今度は湖に向けて走り出すと、まもなく視界が開け、たちまちホワイトペリカン(White Pelican)の大群に遭遇した。湖には数多くのフラミンゴの姿があるが、とにかくペリカンの鳴き声がけたたましい。周囲には、他にもアフリカハゲコウ(Marabou Stork)などもいて賑やか。これには圧倒されてしまった。

ペリカンの大群

アフリカハゲコウ
そして、いよいよ湖に迫ると、何万羽というフラミンゴが間近に迫ってきた。岸に沿って延々と続いており、夢中で餌をあさっている。ここで下車を許されたので、湖岸を歩いて見てまわるが、このスケールは凄い。ここはフラミンゴの飛来地として有名なだけあって、圧巻の眺めだ。

ナクル湖のフラミンゴ
ただ、それでも近年、フラミンゴの数は激減しているという。かつては最大200万羽以上いて、湖を埋め尽くすほどだったそうだが、公害が広がった影響で、湖水の汚染が進んでいるらしい。これから、ケニアの工業化が進めばますます減少しかねないだけに、今後が気になるところである。
湖岸を後にすると、その先にはシロサイ(White Rhinoceros)とバッファローがのんびり佇んでいる。さすがに我々が近づくと、警戒してこちらの様子を窺っているが、どちらもビッグファイブ(Big Five:ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バッファローを指す)だけあって、迫力満点だ。

シロサイ
すると、まもなく後続の車が来て賑やかになったので、ここは退散してアカシアの森を登り、展望台にやって来る。ここからはナクル湖が一望のもと。湖岸に沿ってフラミンゴが生息しているのが良くわかるし、サファリカーも豆粒のように見えている。観光客が多くて賑々しいものの、なかなかの眺めである。

ナクル湖を見下ろす
ここで少々休憩したら、今度は逆側を進んで湖面近くに下り立ち、森と草原の狭間を走っていく。すると目の前にはロスチャイルドキリン(Rothchild Giraffe)が現れ、彼らも慌てたのか、いきなり走り出した。その優雅な姿と言ったら…まるでスローモーションを見ているようで、思わず見惚れてしまいそうだ(これはさすがに、動物園では見られない!)。
彼らはブッシュに隠れたつもりのようだが、背が高いだけにバレバレで、その姿は丸見えに近い。が、これ以上追い詰めるのは可哀そうなので、適度な距離を保ちつつ、静かに様子を見守る。そして、まもなく夕暮れが迫ってきたので引き返していった。

隠れているつもり?

ロスチャイルドキリン
こうしてゲートまで戻ってくると、ここでブッシュバック(Bushbuck)が何気なく横断している。ここも数時間とはいえ、また新しい動物たちに出合えて、充実したサファリであった。

ブッシュバックのお通り
そして、すっかり暗くなったところでキャンプ場に戻るが、道中には街灯がほとんどなく、夜は人通りも一気に少なくなって、かなりの恐怖だ(おまけにアフリカ人は黒いので、暗闇に隠れてしまう)。これではとても、外を出歩こうとは思わない…