食後のんびりして、少し涼しくなったところで出立。ガイドと2人でカヌーに乗り、ヤナヤク川を下っていく。ガイドが漕ぐのに任せて進むが、エンジン音もなく、滑るように進むので、密林をじっくり鑑賞することができる。周囲には様々な鳥たちが現れ、気持ちの良い船旅だ。

ヤナヤク川をゆく

鳥が多い(けど遠い…)
しばらくはゆっくりと下り、途中で支流が合流してきたところで、そちらに入っていく。しかし、まもなく水草に覆われて、前進が不可能になってしまった。仕方なく脱出を図り、合流点付近に戻ると、ガイドはおもむろに釣竿を取り出した。ここでピラニア釣りをするらしい。
ピラニアといえば、凶暴な肉食魚として有名だが、この辺りにはウジャウジャいるとのこと。さっそく肉を針に引っかけ、川の中に垂らしてみる。が、引きを感じて竿を上げても、肉の無残な残骸が残るばかりで、なかなか獲物はつかまらない。ガイドは次々と釣り上げているのだが…結局、私は1匹釣るのがやっとで、ガイドに完敗であった。

ピラニアを釣り上げご満悦のガイド

釣ったピラニア
そうこうするうちに夕方になったので、再びのんびりと川面を進み、キャンプに戻っていく。時折地元の人が行き交う姿を見かけるが、基本的には静かで良い雰囲気である。夜になれば、そこらじゅうから虫の音が響いてきて、ジャングルの一角にいるのを実感。食事もまずまずで、初日としてはOKであった。
2日目は、朝食後、近くのジャングルを歩くことになる。キャンプの脇から歩き始めると、いきなりの蚊の洗礼だ。私は防虫スプレーをかけ、防蚊ネットも頭にかぶっていたので大丈夫だが、数があまりに多くてガイドも困るほど。さすがは本場のジャングルである。
鬱蒼とした森の中に入っていくと、所々で巨木が現れるようになる。特に、張り出した根が奇妙で、板のように分厚いものから、タコ足のように広がるものなど様々。大きく枝分かれした木もあったりして、ここがアマゾンであることを実感した。

二股化した大木

見上げてもジャングル

根の部分が分厚い

こんなに根分かれしなくても…
ところで、2日目になって気を許すようになったのか、ガイドはやたらと身の上話をしてくる。フジモリの頃は良かったが、今は仕事がなくて大変だとか、実は娘が入院していて、昨晩娘が死ぬ夢を見たのできっと駄目だろう、などと話す。だからチップをはずんでくれと言うのだが、そんな言い方はないだろう。金目当てでホラ話をしているように思えてきて、嫌な気分になってしまった。
こうしてジャングル歩きは2時間ほどで終わり、しばらくして昼食となるが、ここには野生の小ザルが出入りしていて、しょっちゅう食べ物を狙って建物に侵入してくる。スタッフも放っているので、きっと客寄せの面もあるのだろうが、これは決して野生動物には良くないと思う。
そして、ここで2人がイキトスへと戻っていき、後は3人のグループだけとなった。オフシーズンとはいえ、観光客は思ったより少ないものだ。
昼下がりになったところで、またカヌーで下り、近くの集落を訪問する。しばらく漕ぎ進むと、住居が点々と見られるようになるが、この辺りの人は愛想が良いとは言えない。子供たちにしても、こちらに手を振るのは少数で、まるで宇宙人を見るかのように、目をそらさず、恐いぐらいジーッと私を見つめていた。
やがて大き目な集落に来たところで着岸し、ガイドに従って歩いてゆく。この辺りは途上国らしく、貧しい家屋にたくさんの子供たちが住んでいるが、皆恐る恐るこちらを見ているようだ。こんなところ、1人で進入するには相当な勇気がいるだろう。

川沿いの風景

集落の様子
家の様子を垣間見たら、続いて中心部に向かう。広場ではちょうど草サッカーをしていて、かなり盛り上がっていた。それにしても、南米はどこに行ってもサッカーだらけ。他にスポーツはあるのかと聞いたら、女子はバレーボールが人気だという。ガイドはなぜか日本代表のことも知っていて、「良いチームだね」などと言っている。この人、高価なタバコもよく吸っているし、英語も達者だし、本当に貧しいのだろうか。
ともあれ、ほどほどで帰途につき、キャンプに戻ったが、今のところはまだ満足とは言えなかった。個人的にはオオオニバス(Victoria Régia)とカワイルカを見たいと思っていたので、そのことを率直にガイドに伝えると、では明日以降見に行こう、と言ってくれた。これからが本番だ。