昨日の夕方から激しい雨に見舞われたが、朝になってみると雨は上がっており、今日も何とか歩けそうだ。しかし、行く手には早くも長蛇の列が…こんな調子で大丈夫だろうか。
まもなく歩き始めると、案の定、朝の渋滞に巻き込まれて、ゆっくりとしか歩けない。ここはしばらく登りで、道も狭いので、遅い人がいると容易に渋滞してしまうのだ。
少しずつ追い越しながら登っていくと、しばらくでルンクラカイ(Runkuracay)遺跡が登場。ここは軽く見学し、他のグループが熱心に鑑賞している間に先を急ぐ。さらに登れば、遺跡の眺めが良くなり、湖沼群も見えるようになってきた。するとまもなく、2つ目の峠(約3950m)となるが、ここでも再び雨となり、景色を楽しむ余裕はない…あっさりと下りに入った。

パカマヨの谷を望む

ルンクラカイ遺跡
しばらく急坂を下ると、やがて前方にサヤックマルカ(Sayacmarca)の遺跡が見えてきた。。この頃には渋滞もだいぶ解消されていたので、分岐にザックを置いて、他の人たちとともに寄り道。階段を登り返して、遺跡を見物する。ここは比較的規模が大きく、石組みの壁を至るところに見ることができて悪くなかった。

サヤックマルカ遺跡が見える

遺跡を見学する

コンチャマルカ遺跡
しばらくすると混んできたので、分岐に戻って歩行再開。少し下って橋を渡り、コンチャマルカ(Conchamarca)遺跡を過ぎると、道はうっそうとした森の中を歩くようになる。この辺りはもうアマゾンの風情で、霧が現れては消える中、緩やかに歩いていく。途中でトンネルを抜けると、再び登りが始まり、やがて3つ目の峠(約3650m)に差しかかったところで昼食休憩となった。霧がかかって視界が効かないのは残念だが、これでもう急登とはおさらばだ。

トンネルの出口より

トンネル入口

ジャングルのような森になる

苔むす森
峠から下るとまもなく、プユパタマルカ(Phuyupatamarca)遺跡が現れた。ガイドの説明に従って、主要なポイントを観光すると、ここからは2,000段に及ぶ急な階段を下っていく。雨で滑りやすいせいか、他の人たちはゆっくりと下るが、高山病から解放された喜びから、私は1人すたすたと駆けていく。下れば下るほど体が楽になるので、実に気分よく歩くことができた。

プユパタマルカ遺跡
あまりに早く歩き過ぎたので、一通り下り終えた先の洞穴で待機。ここで英気を養い、後続と合流したら、後はのんびりと歩いていく。やがて右手にウルバンバ川が見えるようになり、だいぶ下ってきたのがわかる。そして、谷筋に周り込んできたところで、前方に集落と遺跡が見えてきた。ここまでくればもう、今日は残りわずかだ。

前方に遺跡が見えてきた

ウルバンバ川を望む
道はその遺跡に向かって続いていて、少しずつ下りながら近づいていく。電力線の下を通過すると、まるで段々畑のようなインティパタ(Intipata)遺跡が見えてきた。ここも見学ポイントなので、階段を上がって遺跡の上の方から眺めたりするが、いかにもインカの遺跡らしくて面白い。あまり期待していなかっただけに収穫であった。

インティパタ遺跡

急な階段が続く
そして、本日のキャンプ場はもう目と鼻の先なので、最後は気楽に歩いてゆく。今日はかなり長い行程であったが、見所もそれなりに多くて、天気を除けば満足であった。しかし、キャンプ場に着いてみると、かなりの混雑で賑々しい限りであった。ここはマチュピチュの手前で唯一宿泊できる場所で、シャワーも食堂もあるせいか、皆リラックスしまくりなのだ(当然何もかも高いが、そんなことには構わず、たくさんの人がビールを飲んで騒いでいる)。これほど観光地化されているとは…
このキャンプ場の先にはウィニャ・ウァイナ(Huiñay Huayna)遺跡があるが、もう疲れたのか、遺跡に飽きたのか、それとも早くシャワーを浴びたいのか知らないが、私ともう1人を除くと、遺跡には行かないという。ツアーリーダーは、この遺跡が一番好きだと言っていたが、そんな言葉はもう通じないらしい。こうなったら仕方ないので、日が暮れる前に、ガイドと3人で歩いて向かった。
遺跡はまもなく現れるが、ここも斜面に綺麗に造成されていて、絵になる遺跡だ。ちょうど人も少なかったので、下まで歩いてじっくりと眺めさせてもらうが、これまでの遺跡の中では最も見応えがあった。しかし、やがて暗くなり、写真を撮れないほどになってしまったので、すごすごと帰路についた。

ウィニャ・ウァイナ遺跡

遺跡を見上げる
夕食では、これまでのポーターの活躍に感謝し、宴が催された。ところが、明朝にはマチュピチュだというのに、食後は大雨だ。しかし、ツアーで動いている以上、どうすることもできないので、諦めて眠りについたのであった。
そして翌日は、早朝5時の開門に合わせて出発する…はずだったが、他のメンバーの準備が整わず、20分ほど遅れてのスタートになってしまった(これも団体行動の辛いところだ)。当然、一刻も早くマチュピチュを見たいので、競歩並みに急いで歩く。まもなく何人かがズルズルと遅れていったが、ガイドは構わず歩き、私を含む3人が抜け出す格好となった。
途中、狭い箇所もあるので、先を行く人に巻き込まれることもあったが、とにかくドンドン追い抜き、先を急ぐ。やがて急坂が現れ、ここを這うように登っていくと、眼前にはインティプンク(Intipunku)が見えた。いよいよマチュピチュとのご対面だ。