既にご存知のように、私は1年前、初めての海外旅行でニュージーランドに赴き、"New Zealand Walking Journey 2000-2001 ~fiord~"と題して、フィヨルドランド周辺を探訪した。滞在16日に及ぶ(社会人としては)長期旅行であったが、「地球の箱庭」と呼ばれるその美しい大自然は、一時も飽きさせることなく、名残惜しさすら残して旅のフィナーレをもたらしてくれた。
すなわち、「世界一美しい散歩道」と呼ばれるミルフォード・トラック、氷河峰の大展望が広がるルートバーン・トラック、ブナとシダとコケが織り成す緑野のブッシュ・ウォーク、切り立った断崖をゆくフィヨルドのクルーズ…これらの、日本では味わえないダイナミックな自然があるからこそ、NZにはリピーターが多いのだと思う。
そして、今年もまたNZへ、しかも前回と同じ南島に向かう。すると大抵の人は、前回の旅で魅せられたから行くと思うようだ。確かに、魅せられたのは事実であるが、実は今回の旅行は、前回の旅程を考えていた際、とても1回では行きたいところを周れないと悟り、2回に分けたものの後編である(だから前回、"2000-2001 ~fiord~"という名称を付していた)。
NZ南島は観光のメッカだが、その主要な地域は世界遺産「テ・ワヒポウナム」と呼ばれ、フィヨルドランド国立公園、ウエストランド国立公園、マウント・アスパイアリング国立公園、マウント・クック国立公園からなっている。このうち、前回はフィヨルドランド国立公園をメインに周ったので、今回は"2001-2002 ~glacier~"と題して、残りの3国立公園の氷河を、17日間で巡る予定だ。フィヨルドの地形を生み出したのは氷河であり、その現在の姿をじっくり見ようというわけである。
このように、行く時期も地域も早い段階でほぼ決まっていたので、旅行の予約も早くから始めた。具体的には、まず5月初めに主要なツアーと宿泊先を押さえ、それから順次、航空券、国内交通機関等の予約を行っていった。しかも、今回は完全にインターネットのみで予約を行ったため、旅行代理店に足を運んだり、電話やFAXでやり取りするのと比べて、非常に手軽に予定を決めることができた(残念ながら、日本国内の旅ではまだまだ難しい…)。
このように書くと、全て順風満帆のように思われるかもしれないが、必ずしもそうとは言えない。
最も驚きだったのは、マウント・クックの懐深くに入り込むボールパス・クロッシングが、5月初めの段階でほぼ予約で一杯だったことだ。当初の予定では、まずマウント・クック村に入り、その後クィーンズタウン経由でアスパイアリング山(Mt Aspiring:3033m)周辺、最後にフォックス氷河を、と思っていたのだが、それは早くも頓挫してしまった。しかも年末年始で空きがあるのは唯一、1/3~/5の1名分だけだったので、すかさず予約を入れるとともに、ルートを逆コースに変更することで、どうにか予定を確保できたのである。
また、フォックス氷河の1泊2日ヘリ・ハイクも、最小2名催行のところ、運悪く私と同じ日に同行する人がいない(しかもスケジュールがずらせない!)ので、泣く泣く2人分の料金を支払うことで催行してもらえることになったのだ。「時は金なり」とは良く言ったものである。

ともあれ、こうして今回の旅も無事催行されることになった。NZの素晴らしさは、道から少し奥に入っただけでも素晴らしい自然に出合えることだと思うが、今回はテント・寝袋持参で、前回以上に原自然に踏み込むため、厳しく険しい反面、何物にも変え難い大自然が見られるはずだ。そして、荘厳なる大自然に触れることで、都会の生活に疲れた心を癒すとともに、自然に対する畏怖を感じ、その中で己に対する向上心を掻き立て、同時に謙虚さをも身に付けたいと考えている。
また、そうした美しい自然を忠実に伝えるため、今回は高性能デジタルカメラ「CAMEDIA C-4040 ZOOM」(約400万画素)を購入するとともに、画像効果を引き出すフィルタも入手した。もちろん自分の目で見た方がはるかに素晴らしいのだが、それでは申し訳ないので、このサイト上でも多くの風景写真を提供していくつもりである。そちらにも期待いただければ幸いである。