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旅行記:北海道一人旅

13.さらば愛しき大地よ (1998/9/25-26:曇時々晴

 北の国へ

  こうして無事富良野にやって来たが、まだ昼時で時間もあったので、枯渇しかけた金を補充したり、ラベンダーソフトクリームを味わったりして過ごした。そして、とりあえず富良野に来たからにはラベンダー畑を見ようということで、遅咲きのものを植えているポプリの里を目指し、麓郷に向かった。

  バスで麓郷に到着すると、乗客の向かう先はポプリの里とは逆であった。そう、麓郷はドラマ「北の国から」のロケ地として知られるところで、そのファンが訪れるところなのだ(看板には「ようこそ北の国へ」と書いてある)。せっかくなので、私も有名な麓郷の森に向かうことにして歩き始めた。

  ところが、地図上では近くなっているが、 実際歩くと案外遠い…またこの辺りに来ると、さすがに観光バスやタクシーなどが多く、あっさり抜かれていくのが恨めしい。それでもなんとか現地にやって来ると、平日にもかかわらず多くの観光客で賑わっていた。あまり人が多いと興ざめしてしまうのは私だけではないと思うが、「北の国から」をろくに見ていないことも手伝って、それほど強い関心を抱くにはいたらなかった。

  これで精神的にも肉体的にもかなり疲れたので、この先の「五郎の石の家」やジャム園には向かわず(さらに2km)に引き返す。そして今度はポプリの里を目指して歩いたが、こちらはそれほど遠くなく、バス停から歩いて数分で到着した。このラベンダー畑は遅咲きであるため、通常ラベンダーは7~8月あたりなのが、10月初めぐらいまでは見られるという。 それほどだだっ広いわけではないが、鑑賞するには充分な大きさであった。

Flowers
ポプリの里の花畑

Labender
ラベンダー畑

  その後、軽く食事を取って帰途についた。またしてもカックンカックンしてしまったが、富良野駅に着いたのは5時過ぎであり、とりあえず宿の手配をする必要があった。

  しかし、これが旅の最後ということで、しかも富良野まで来ているのだから、ペンションにでも泊まりたい!と不意に思いたち、30~40分かけてペンション・ホテル街である北の峰地区まで歩いた。この時期はさすがに空いていて、料金も5千円台であるが、見晴らしも良く、つかの間のリゾート気分を味わった。

 美しいフィナーレ

  そして、ついに最終日となった。この日は夕方より十勝港からフェリーで帰途につくことにしていたので、まずはそこまで移動する必要があった。

  朝食を食べ、ペンションを出たのは朝の8時過ぎであった。チェックアウト後、近くのバス停から富良野駅行バスに乗ると、10分も経たずに到着。すると、ほどなくして快速帯広行がやって来たが、富良野から先は1両編成になってしまい、いきなり満員で座る余地はない…仕方なく最後部に陣取り、かなやま湖などの景観を見て過ごした。

  十勝に抜けると、あたりは晴れてきていた。1週間前の起点の地・帯広に舞い戻ったのは結局2時間半後のことであったが、その間ずっと満員であった(1両編成では仕方ないが)。そして帯広名物の豚丼(持ち帰り用)を購入し、広尾行バスに駆け込んだ。

  ところがこのバスもまた混雑していて、初めは座ることができず、豚丼は冷えていくばかりであった。途中で座るも、においがかなりしそうで、とても車内で食べられる雰囲気ではない。こうして、結局バスが終点にたどり着いた2時間後、ようやく昼食にありつくことができた(これが北海道最後の食事となった)。

View of Tokachi
十勝平野の風景

  さて、十勝港は広尾バスターミナルから歩いてちょっとのはずなので、食事後歩いてみるが、道案内もなく、近そうで遠い。いちおう出発90分前に着くよう申し渡されており、2時間前に歩き始めたものの、道が異様に迂回して歩行者向けでなかったため、かなり時間をロスし、たどり着いたのは90分前をわずかにオーバーしていた。

  しかし、何の問題もなく手続きを済ませると、まもなく釧路からのフェリーが到着した。これは、十勝を経由して東京まで行く便なのである。甲板にはたくさんの人がいたが、私も搭乗を済ませると、まもなく外に出て景色を眺めた。そして午後5時、船は十勝港を出港し、一路東京に向かった。北海道の空は別れをなごり惜しむかのように、美しい夕焼けを見せてくれた。美しいフィナーレであった。

Sunset at Tokachi
十勝港の夕焼け

 次なる地

  こうして、2度目の北海道旅行も満足のうちに終えることができた。紅葉の色づきはかなり悪かったようだが、それでもビギナーには十分堪能できるものであった。特に高原温泉の紅葉は美しく、今度こそ一周して温泉にも浸かりたいと思っている(いつの日か実現させる!)。ダブル台風は誤算であったが、日焼けするほどの晴天にも恵まれ、各所のパノラマは、紅葉を抜きにしても素晴らしいものであった。

  また、今回実験的にほぼ毎日日記をホームページに掲載したが、この反響が大きかったのも嬉しい。反響は大別して風景によるものと、撮影に使用したVAIO C1に対するものであったが、特に後者は現地でもいろいろと注目を集め人気者になっていた。おじさんは後ろから見て感心し、おばさんは何をしているのかと不思議がり、若者は機能や値段を聞いてきたり…

  これだけ反響があると、今後も出かける時には利用しないわけにはいかないだろう。既に帰宅後『旅先通信ガイドブック』という本を購入し勉強しているが、是非とも実現させたいものである。

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