検索 Google
五輪館
Back|Next
連隊館震災ボランティア第 II 部 ボランティアを体験して
[PDFPDF版]

震災ボランティア:第 II 部 ボランティアを体験して

大人になること

W.M.(3/20~4/1)

 私は、3月20日から4月1日まで、神戸市東灘区にある魚崎小学校でボランティアとして働かせてもらいました。私がした主な仕事は、朝5時に起きて救援物資として届くパンをトラックから運び出すことと、独り暮らしや寝たきりのお年寄りの家を訪ねて、困っていることの手助けをしたり、お話し相手になることです。他に、暇な時はゴミを捨てたり、掃除や片付け、それに学校に来る子供たちと遊ぶこともありました。

 神戸にいた13日の間に、たくさんの友達ができました。訪問したお年寄りの方々、子供たち、学校へ避難してきている人、自分の家の片付けさえ放り投げて地震の直後からずっと来ている地元のボランティアの人、同じ国立のグループのボランティアの人‥‥。

 私が友達になった被災者の人は、思っていたよりも明るい人ばかりでした。ある人が言うには「みんな、もっとひどい状態から今のところまではい上がってきたから、気分も上向きなんだ」ということです。それぞれの人に話を聞くと、ケガ1つなかった人でも、みんなぎりぎりのところで生きていて、それが偶然とか幸運とかいった言葉で表せるのなら、大きな地震が、神戸にはあって東京では起きていない、ということが幸運であり、自分が今生きていることがとてもうれしく思えます。また、本当にみんな元気なので、ボランティアに行ったはずの私の方が「普段の生活の中ででも頑張らなければ」という気持ちにさせられました。

 同じボランティアの人たちにもとてもお世話になりました。私はまだ16歳で、年令的にも年が小さい方だけど、精神的にも子供で、周りの大人に対する甘えやわがままがかなりありました。もう少し大人なら、自分の中で解決できたかもしれないことも、周りの人にたくさん迷惑をかけて、さんざん話し合ったことも何度かありました。でも、その度に納得のいく答えを見出せたし、私自身も一歩ずつ大人に近づいているのだと思います。

 このグループでのボランティア活動は終わってしまったけれど、福祉関係の事には興味があるので、機会があるごとにしたいし、神戸で学んだこと(基本的には大人になること)を忘れずに、これからも頑張りたいと思っています。どうもありがとうございました。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.