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連隊館震災ボランティア第 II 部 ボランティアを体験して
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震災ボランティア:第 II 部 ボランティアを体験して

生きていることは素晴らしい

T.T.(2/21~3/1)

 ボランティアというのは、自分とは関係ないものだと思っていた。親戚が住んでいる以上、神戸のことは心配していたが、ボランティアに行こうとは即座には思わなかった。

 今まで、ボランティアというもの、否、ボランティアをしている自分に良いイメージを持っていなかった。偽善的。自分がボランティアをしたらそうなるだろう。そんな気がしていた。ボランティアに行くことを即座に決断させなかったのはそこだろう。誤った考えかもしれないが、自分が偽善であると感じてまで人のために尽くそうとは思わなかった。

 「生きているのが不思議なくらい」西宮に住むいとこの言った言葉。この言葉が自分の考えを変えたような気がする。偽善であるとか考える自分は、生きていることに何の疑問も持たない。しかし運良く生きのびることのできた神戸の人々は、生きていることを実感し、これからいかに生活していこうかを考えている。そう思った時、自分にも何かできるのではないか、と考えるようになった。

 そんな思いを胸に神戸へと向かったが、一体私に何ができただろうか。与えられた仕事をこなすので精一杯だったし、時期的にも(20日以降)安定してきた時期だったので、あまり苦労したという印象はない。

 しかし、印象に残ったことが1つある。老人のケアで行ったあるおばあさんのことだが、今まで多趣味だった彼女は、震災のショックで趣味をやる気をなくしてしまったらしかった。ケガなどの物理的なダメージよりも精神的なダメージの方が大きいことを知った一瞬だった。生きていればいい、ただそれだけではなかった。

 1週間あまりだったが、自分のできる範囲でのことはやれたと思う。これを、良い勉強になった、と片付ける気は毛頭ない。ただ生きていることの素晴らしさを伝えることの難しさを痛感した。しかし、私の考えは変わらない。亡くなられた方々には悪いが、生きていることは素晴らしいのである。

 神戸の人々が、早く生きていて良かったと思えるような時が来ることを願っています。

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