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連隊館震災ボランティア第 II 部 ボランティアを体験して
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震災ボランティア:第 II 部 ボランティアを体験して

在宅ケアを体験して

S.K.(2/19~3/13)

 地震から1ヵ月ほど経った2月19日より神戸の方に行き、3週間、僕はボランティア活動をすることができました。神戸に着いた時にショックを受けたことを、今も鮮明に覚えています。JR住吉駅に着き、自分の足で町を歩き、全壊してしまった家の前を通る時、ついこの間まで、この場所にはこんな家があり、こんな家族がいたのではないか、とかいろいろと考えて、今までよりも悲しみや地震に対する怒りを強く感じました。しかし、ボランティアに来た僕がそんなことを思っていても仕方がない、この町に住んでいた人たちのために少しでも力になれたらいいな、と思い直して小学校に入りました。

 そして、ボランティア活動を始めてまず感じたことは、動きたくても何をしたらいいのか分からず動けないことが多い、ということでした。それでも、仕事を見つけて何とかやっていき、2日目が過ぎる時、今まで外回りで老人ケアを中心になってやって来た人が明日帰るということで、老人ケアをどう引き継ぐかという話し合いになりました。この時、僕もこの話し合いを聞いていたのですが、今後どうやって老人ケアを引き継いでいったらいいのかわからず、すごく不安でした。というのは、今までやってきた人は元看護師の方で、何か問題があってもその場で正しい対処ができたと思うけど、僕にはそれができないし、それと僕は人見知りをするので、人に話し掛けるのが苦手だからです。それでも、いざ自分が行くことになると、結構開き直って、前の日に聞きたいことをメモしておいてそのことを聞き、後は相手の方が話すことを聞いて、何とかやれました。中には話し好きな方もいて、一方的にいろいろな話をしてくれるので、とても楽で、ただ話を聞いているだけといった感じのお宅もあり、行く前に心配していたほど難しいこともありませんでした。これも、僕の前に回っていた方が訪問先で良い印象を与えた上に、僕たちに各家庭の様子がわかるメモを残してくれたおかげです。本当に感謝しています。

 話は変わりますが、僕は魚崎小に来て1度だけ校内を回ったことがあったのですが、その時は辛かったです。というのも、校内に避難して来ている人たちは住む家を無くしたり、家族や友人を亡くしたりした人たちで、学校の集団生活でプライバシーもないため精神的にまいっている人たちが多く、ボランティアに対してもいい風には思っていないようでした。だから、赤の他人である僕たちが何を聞こうと「あなたたちに話して何になるの」と言いたくなるのはもっともだと思いました。実際、僕はその時いろいろと文句を言われ、本部に聞いてみるという返事をしてきましたが、僕が帰るまでに変わったことは1つもなかったのです。とても残念だったけれど、そのことは時間をかけて解決してくれると信じます。

 その後、校内を回る仕事はなくなり、その代わりに外回りの範囲が広がりました。当然、僕も初めて行く家が多くなりましたが、外回りに結構慣れてきていたので、そんなに大変ではありませんでした。

 しかし、この頃新たな問題が出てきました。それは、今後ボランティアが減ることを考えて、老人ケアは保健所の方に引き継いでもらおうということになり、そのための資料を作らないといけなくなってしまったのです。それをどう作るかで、看護師さんや介護士さんたちと今まで外回りをやってきた人たちとでもめ事になりましたが、話し合いの末、保健所に渡す資料は看護師さんや介護士さんたちが作るので、僕たちは今まで通りの外回りで良いということになり、ほっとしました。

 僕は、この頃から何軒かの家の人に顔と名前を覚えてもらい、お宅に上がらせてもらったりすることもあったりして、外回りが本当に楽しくなってきていました。学校に戻っても、暇があると自転車で他の区や町まで行って、地震の被害をより多く自分の目に焼き付けておこう、と出掛けることも多くなりました。そして、外回りに行くのが最後になった日には、優しくしてくれた家にお別れを言いに行ったのですが、逆に僕の方が元気づけられて帰ってくるなど、良い人ばかりで、別れるのが淋しかったです。

 その次の日の3月12日には“せせらぎ祭り”があり、とても賑やかで活気のある祭りを見て、今後もこの活気をなくさずに、神戸の町が早く元通りになるといいなと思いました。そして、次の日の午前中に、僕は魚崎小を出発し、僕の神戸ボランティアは終了しました。

 今回、魚崎小でのボランティアに参加し、いろいろな人と出会い、いろいろな勉強をさせてもらったことは、一生忘れません。今後、もしボランティアが必要となった時、僕も、もっとボランティアとして役に立てる人になって参加したいと思います。みなさん本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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