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連隊館震災ボランティア第 II 部 ボランティアを体験して
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震災ボランティア:第 II 部 ボランティアを体験して

“自立への援助”を目指して

H.S.(2/12~2/21)

 月日の経つのは早いもので、震災から半年以上が過ぎた。「去るものは日々に疎し」と言うが本当にそうである。今こうして振り返ると、たった半年前のことなのに、ずっと昔のことのようである。

 私が神戸に入ったのは2月12日であった。在宅ケアをするということで、看護師免許保持者である私はファミリー国立本部に期待されていたようである。しかし、看護師業務を離れて久しく、ボランティア活動は皆無に等しかった。不安な中でのスタートだった。

 チームとして在宅ケアをするに当たり、ボランティアのメンバーも1つのコンセプトのもとに行動した方が良いと考えていた。そこで在宅ケアを行なうに当たり、看護の基本概念をメンバーに伝え協力を得た。

 看護の基本概念とは“自立への援助”である。「病人であれ健康人であれ、各人が健康あるいは健康の回復の一助となるような生活行動を行なうのを援助することである。-中略-この援助は、その人ができるだけ早く自立できるやり方で行なう」これはヘンダーソンという人の言葉だが、この事はボランティア活動にも十分当てはまると思われた。私は、ボランティア活動が人々の、街の自立への妨げになることは避けたかった。

 魚崎地区は地域の結び付きが強く、近所の人が困っている人のフォローを行なっていた。そのため、同じことをあえて引き受けるのは避け、近所の人がフォローできないことを行なうようにしていった。

 ところで、その頃は記録類など全くないに等しかったため、訪問記録、引き継ぎノート等の作成も行なった。今思うともっときちんとしたものを作成しておくべきだったと思う。あまりにもひどく少し情けない思いをしている。

 わずか10日間の滞在であったが、本当にいろいろあった。楽しいこと、辛いこと‥‥ボランティアに来て「なぜこんな思いをするのだろう」と思ったこともある。しかし、神戸に行って良かったと思っている。「迷惑ボランティア」という言葉通り本当に役に立つことはできなかったかもしれない。自己満足かもしれない。それでも「何かの役に立ちたい」と思う心が大切なのではないだろうか。そんな気持ちを知ってか、神戸の人々はとても温かく私たちを迎えてくれ、いろいろなことを学ばせてくれた。心より感謝している。

 先程、魚崎小の避難所が東灘区の中ではいち早く解散になったとの情報を得た。私たちの活動が“自立への援助”に少しでも役に立ったのであれば、こんなにうれしいことはない。この9月、私も新しい第一歩を踏み出した。季節は冬から春へ‥‥まぶしい夏を取り戻すには、まだまだこれからである。

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