ファミリー国立は、本部との関係で全ての仕事をやっており、勝手な判断で行動することは許されない。何か考え、提案、気付いたことなどあれば、自分で動く前に本部に連絡をし、指示を仰ぐこと。そうでないと、本部も我々が何をしているか把握できず、収拾がつかなくなる。たとえ我々自身は「『ファミリー国立』で動いている」という意識があっても、被災者や他の団体、行政といった外部の人間から見れば、対策本部の一部である。当然、責任、苦情、その他もろもろは全て本部にいく。そこをしっかり認識して行動するべし。同じ理由で、被災者や外部に個人的な用事以外でメモを残す時には、「魚崎小学校対策本部」の名前ですること。そして、そのメモについて本部に伝えておくこと。でないと、後で連絡が入った時などに、本部が「聞いていない」と混乱することになる。
自分で考えて行動したい人も多いでしょうが、何か行動を起こしたり約束をしたりする前に、必ずその時点でのファミリーのリーダーに報告し、リーダーが本部から了承を取り付けるように。そうでないと、本部はもとより被災者にも迷惑が及ぶことになりかねない。「面倒」「まどろっこしい」「そんなことでは遅い」という気持ちもあるでしょうが「急がば回れ」。本部の方がその件に関してよっぽど効果的に動けるノウハウを持っている可能性は高いし、連絡の不徹底から生まれるいざこざは、我々にも本部にも、そして被災者にとっても1つもプラスにはならないということを肝に命じるべし。
かといって萎縮してしまうのでは意味がない。我々は本部の人が見たくても見られないもの、すなわち学校内や校区内の細かい様子、被災者の声などを見たり聞いたりできる。そこで見たもの、聞いたもの、考えたこと、こうすればいいじゃないかということはどんどん提案していくべし。そこに我々の存在意義があるし、そうでなければいけない。本部への連絡を徹底した上での自主性の発揮は、本部にも喜ばれるし、ひいては被災者のためにもなると言える。
人数が多い時は、体が空いている時間ができることがしばしばある。そういう時「おれはここにヒマをつぶしにきたんじゃない!」と言う前に、リーダーに「今ヒマです」と知らせること。リーダーは「今ヒマ」な人間の数を把握し、本部へ行って、例えば「今男手が3人余ってます。何かやることありませんか」と聞くべし。それでも仕事がないこともあるが、そういう積極性は、ヒマそうに所在無さげにブラブラしている姿より何百倍も好感を持たれるのは言うまでもない。本部にしてみれば、やることはたくさんあるのだが、自分たちが忙し過ぎて我々に仕事を割り振る時間もない、という状況であることも少なくない。そういった時にこちらから仕事を取りに行けば、本部もその分の手間が省け、我々もせっかくのマンパワーを無駄にせず、しかも被災者のためになる、ということで、この慣行はぜひぜひ定着させて頂きたい。
我々の多くは、勝手に「もう大地震はないだろう」と思ってしまっているだろうが、そんな保証はどこにもない。地震学の知識もないのに勝手に思い込んでいるだけだし、たとえその知識がある地震学者でも、予知なんてできないのは今回の地震が証明している。しかも「中地震」でも崩れたりする心配のある場所にいるわけで、その緊張感は常に持っているべきであろう。