「自映」に必要なことこれまでの講座で、インターネット上の動画配信の現状や映像の見方はおおむねわかったことでしょう。そこで、いよいよ「自ら映した映像をホームページに公開する」という、この講座の本題に入りたいと思います。 ●ワークフロービデオカメラ等で撮影した映像から実際に配信する動画ファイルを作成して、ホームページで公開するまでには、コンピュータを使っていくつかの作業を行なう必要があります。具体的には、次のような手順となります。 (1)映像を撮る 以下では、その概要について説明していきます。 ●(1)映像を撮る 「自映」のためには、まず映像素材を集めなければ話になりません。映像を撮影する機材(ハードウェア)としては、ビデオカメラ・ビデオデッキ・CCDカメラ・CGアニメーションなどがあります。また、最近になって動画撮影可能なデジタルカメラも出てきているので、これもビデオソースとして利用可能です。撮影に関しては、基本的に好きなようにすれば良いと思いますが、著作権の問題には十分注意して下さい(特にビデオデッキの場合)。 ●(2)キャプチャする 次に、映像素材をデジタルデータにしてコンピュータに取り込みます。キャプチャするためには、ビデオキャプチャカードとソフトが必要になります(ただしCCDカメラとCGアニメーションの場合は不要です)。手順としては、ビデオキャプチャカードをパソコンに取り付けた後、ビデオソースとキャプチャカードを(必要に応じてサウンドカードも)ケーブルに接続し、キャプチャソフトで取り込みます。ソフトは通常、キャプチャカードを購入すれば付属しているので、それで問題ないはずです。 ●(3)編集する 続いて、取り込んだ映像を、編集ソフトを使って不要な部分を切り取ったり、つなぎ合わせたりして1本のビデオファイルにしていきます。こうした「切る」「つなぐ」の他にも、タイトルやテロップを加える、BGMや効果音を付け足す、モザイクやフェードイン・フェードアウトなどの視覚効果を追加するといった様々な加工が可能です。これにより、映像がアートになるといっても過言ではないでしょう。 ●(4)エンコードする 完成したビデオファイルを、今度はネット配信向けにファイル形式を変換(エンコード)します。RealVideoの場合、RealProducerを使用すれば、比較的簡単にエンコードできます。またエンコードしたストリーミングビデオを再生するには専用プレーヤー(RealVideoの場合はRealPlayer)が必要になりますが、これらはホームページからダウンロードして入手可能です(雑誌の付録CD‐ROMに入っていることもあります)。 ●(5)アップロードする エンコードによってネット配信用のストリーミングビデオファイルが完成したら、いよいよホームページに掲載します。RealVideoの場合、ライブ中継などの機能を使う場合には専用サーバが必要ですが、オンデマンドでストリーミング再生するだけなら、普通のホームページと同じHTTPサーバで放送可能です。 ●「ターンキーシステム」このようにして「自映」作業は完了します。これらの詳細はこれからの講座でそれぞれ見ていきますが、マルチメディアが声高に叫ばれる中で、最近になって「動画編集」を目的に設計されたパソコンが登場し始めました(こうしたオールインワン型のモデルを「ターンキーシステム」と呼びます)。最近のパソコンは、こうした用途で使えるものが増えていますが、そのうち代表的なシリーズを7つ、最後に見ておきましょう(2000年6月現在)。
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これらの機種は、わざわざビデオキャプチャボードや編集ソフトを購入する手間が省け、しかもボードと本体の相性が悪くて動かない、といった心配がないという点で「お買い得」です。ただし、自分の懐と良く相談して下さい(25万から50万近くまで出せるか、数万までしか出せないのか…)。 (2000.6) |